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草原の役割

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 すばらしい景観

 山々が折り重なるような起伏に広がる草原景観や火口の荒々しい火山とその裾野に広がる優美な草原との対比はほかの地域ではなかなか見ることのできない景観を楽しむことができ、年間1900万人の観光客が訪れています。近年では東アジアからの観光客も増加しその素晴らしい景観は世界の人々の心をも掴んでいます。

生態系維持

 阿蘇の草原は生物多様性の観点から世界的に見ても類を見ない自然環境が残されてきました。現在阿蘇には約1600種の植物が分布しておりこれは日本に分布している1/5にあたります。阿蘇の草原は牛馬のための放牧地や採草地、改良草地など様々な特徴を持っているためそれぞれに非常に高い生物多様性を持っています。放牧地には阿蘇くじゅうにしか生息しないオオルリシジミ等の草原性のチョウが生息し、採草地にはヒゴタイ等の氷河期に大陸から渡ってきた植物が生育しているなど異なる草原環境によって阿蘇の草原は生物の宝庫となっています。これらの中には環境所レッドリストに掲載されている種も多く、ハナシノブなどの阿蘇の草原にしか生育しない種もあり、生物多様性の保全の場として、阿蘇の草原はかけがえのない価値を持っています。
 

牧畜

 阿蘇の25%の人が第一次産業に従事しており、生活の一部として草原を利用している人が多数います。阿蘇は肉用牛を飼育している畜産家の割合がほかの熊本県の地域よりも高くなっています。
 

九州の水がめ

 阿蘇は全国的にも非常に雨が降る地域で1級河川が6本も流れ出ており、ここから九州の人口の1/6225万人の飲み水と生活用水が供給されています。阿蘇ではあちこちで湧水があり名水として知られ、各地から多くの人が汲みに来ます。
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