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阿蘇の草原の現状

 

 現在でも日本最大規模を誇る阿蘇の草原ですが、植林などにより草原自体の面積が減少したのに加え、野焼きによる維持管理が放棄された草原では藪化が進んでいます。また、採草地ではススキやネザサが採草されることにより希少な植物が生育できる環境が整っていたが、近年では採草作業が行われなくなったことでススキが繁茂する草原が増えてきており、生物多様性の低下が懸念されます。

 

 

抱える問題

様々な要因が複合的に絡み合っている。

 畜産業の低迷、農業形態・生活の変化、高齢化による草原管理の問題をあげることができます。牛肉の輸入自由化による子牛価格の低迷、高齢化や後継者不足によって畜産離れが進み放牧頭数が減少しています。化学肥料や農業機械の普及によって堆肥や牛馬の資料として利用されていた草の需要が減り、採草を通じた草原利用が大幅に減少しました。採草や放牧といった利用が必要とされなければ、草原を維持管理する意味が薄れ地域全体としての作業となる野焼きの継続は難しいものになります。阿蘇の草原は牧野組合ごとに管理が行われているが、草原を利用する有畜農家は36%減少している。野焼き等の草原の管理作業に出没する入会権者は5%減少しており、約2割の牧野組合が草原の維持管理規模を縮小せざるを得ない現状です。

 

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